目的(ゴール)の立て方
達成できるゴールと、できないゴールの違い
公開 目的と目標

「今年こそ」と決めたゴールが、気づけばうやむやになっている。多くの場合、原因は意志の弱さではなく、ゴールの立て方にあります。この記事では、よくある失敗と、それがなぜ起こるのかを整理したうえで、達成に近づくゴールの立て方と、立てたあとに大切なことを紹介します。
1ゴールは「行動」ではなく「状態」で書く
ゴールを立てるときに最初に押さえたいのは、ゴールは「やること」ではなく「なりたい状態」だということです。
毎日ジムに行くこれは手段です。ジムに行けない日があると、それだけで「失敗」になってしまいます。
5kmを30分以内で走れる体力を身につけるたどり着きたい姿がはっきりしているので、手段は状況に合わせて選び直せます。
「毎日ジムに行く」は、ゴールにたどり着くための手段のひとつです。手段をゴールにしてしまうと、ジムが合わなかったときに別の方法へ切り替えられず、ゴールそのものを手放しがちになります。
状態で書いておけば、「ジムが続かないなら、朝のランニングにしよう」と手段を変えながら、ゴールは守ることができます。
2よくやりがちなゴール設定
うまくいかないゴールには、いくつかの決まった型があります。自分のゴールが当てはまっていないか、確認してみてください。
01ふんわりした願いのまま
気持ちはよく伝わりますが、どこまで行けばよいのかが決まっていません。
健康になる
健康診断の血圧を、正常の範囲に戻す
02期限がない
「いつか」は、いつまでも来ません。急ぐ理由がないので、目の前の用事に押し出され続けます。
英語を話せるようになる
来年3月までに、英語の会議で自分の担当分を説明できるようになる
03大きすぎて、どこから手をつけるか見えない
大きな夢を持つのはよいことです。ただ、それ1つだけだと、今日なにをすればよいかが見えません。
起業して成功する
半年後に、副業で毎月5万円の売上が立っている状態をつくる
04結果が自分の手の外にある
他人の判断や運で決まる結果だけをゴールにすると、努力が結果に直結しないときに気持ちが折れやすくなります。
今年中に昇進する
昇進の条件になっている資格を取り、チームで1つ新しい仕組みを回している
05ゴールが多すぎる
あれもこれもと10個並べると、1つあたりに使える時間と気持ちが薄まり、どれも中途半端になりがちです。まずは本当に大事なものを2〜3個に絞ると、動きやすくなります。
3「達成したか判断できない」はなぜ起こるのか
期限の日が来たのに「達成できた……のかな?」と、はっきりしない。これは、ゴールを立てた時点で「どうなっていたら達成か」を決めていないことが原因です。
- 終わりの基準がない「上達する」「増やす」のように、どこまでも続けられる言葉だけで書かれている。
- 数字や、目に見える姿がない「たくさん」「ある程度」など、人によって受け取り方が変わる言葉が入っている。
- 期限がないいつの時点で判断するのかが決まっていないので、判断そのものが先送りになる。
おすすめは、ほかの人が見ても「達成した/していない」を同じように判断できるかで確かめることです。数字にしにくいゴールでも、「英語の会議で自分の担当分を説明できる」のように、できている場面を書けば判断できます。
4「達成できない」はなぜ起こるのか
ゴールの書き方がよくても、達成できないことはあります。よくある原因は、次の5つです。
- 今日やることに落ちていないゴールは決めたものの、「で、今日は何をする?」に答えられない。大きなゴールほど、この状態になりやすいです。
- 最初の一歩が大きすぎる「企画書を書く」のように、1回でやり切るには重たい作業から始めようとして、手がつかない。
- 振り返る機会がない立てたまま見返さないので、止まっていることに気づけない。気づいたときには期限が過ぎています。
- 完璧を目指して止まってしまう予定どおりにできなかった日をきっかけに「もういいや」と投げ出してしまう。
- 「なぜやるのか」が弱い理由がはっきりしていないと、忙しい日や疲れた日に、ほかのことが優先されていきます。
どれも、やる気や能力の問題ではなく、仕組みの問題です。仕組みの問題なので、立て方と進め方を変えれば、結果も変えられます。
5よいゴールのチェックリスト
ゴールを書いたら、次の5つを確認してみてください。
ゴールを立てたら確認する5つのこと
- 「なりたい状態」で書いている手段(〜をする)ではなく、結果の姿(〜になっている)になっているか。
- 達成したかどうかを判断できる期限の日に「はい/いいえ」で答えられるか。
- 期限が決まっている「いつまでに」が入っているか。
- 自分の行動で近づける自分がやることで、確実に前に進められる内容か。
- 「なぜ実現したいのか」を言える迷ったときに立ち返れる理由があるか。
6立てたあとが本番。定期的にチェックする
ゴールは、立てた瞬間がいちばん気持ちが高まっています。そして、その気持ちは日がたつにつれて薄れていきます。だからこそ大切なのが、定期的にゴールと今の進み具合を見比べることです。
おすすめは、週に1回、10分だけ時間をとって、次の4つを確認することです。
チェックの目的は、自分を責めることではありません。ずれに早く気づいて、小さく直すことです。ずれが小さいうちなら、少しの調整で元の道に戻れます。気づくのが遅れるほど、立て直しは大変になります。
7一歩ずつでも、進み続けることがいちばん大事
どんなに上手に立てたゴールも、行動しなければ1ミリも近づきません。逆に言えば、小さくても行動を続けていれば、ゴールには確実に近づいていきます。
「ゼロの日」をつくらない
忙しい日や気分が乗らない日は、誰にでもあります。そんな日は、予定どおりにやろうとしなくてかまいません。5分だけ、1つだけでも手を動かして、前に進まなかった日をつくらないことを大事にしてください。
できなかった日があっても、やめない
予定どおりに進まない日は必ず来ます。大切なのは、その次の日にまた一歩を踏み出すことです。1日できなかったことより、そこでやめてしまうことのほうが、ゴールから遠ざかります。
進んだことを、目に見えるようにする
完了したことにチェックを入れる、終わった数を数える。こうして進んだ分が見えるようになると、「ちゃんと前に進んでいる」と実感でき、次の一歩が軽くなります。
8ゴールを「今日の一歩」までつなげる
ゴールと今日の行動をつなぐには、ゴールを段階的に小さく分けていきます。GOALYでは、次の4段階で考えます。
- 目的(ゴール)5kmを30分以内で走れる体力を身につける
- プロジェクト(終わりのあるまとまり)3か月で、朝の運動習慣を定着させる
- タスク(プロジェクトの部品)続けられる運動メニューを決める
- TODO(今すぐ手が動く一歩)近所のジム3件の月額料金を調べる(15分)
いちばん下の「TODO」まで落とし込めると、今日やることがはっきりして、迷わずに手を動かせます。ゴールの分け方は「目的(ゴール)への道筋の立て方」でくわしく紹介しています。そして、このTODOの立て方にも、ちょっとしたコツがあります。
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